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2007フォーレの感動を再び!とはいきませんでした。
2008年5月6日(祝)17:00~ ホールA ミシェル・コルボ+ローザンヌ声楽アンサンブル+シンフォニア・ヴァルソヴィア Sop:谷村由美子 Alt:ヴァレリー・ボナール Ten:マティアス・ロイサー Bs:クリスティアン・イムラー モーツァルト/レクイエム 会期中唯一のコルボによるモツレク、期待が大きすぎたのかもしれません。演奏者にも向き不向きやコンディションがあり、聴く者にも好き嫌いや諸事情があります。だだっ広いだけのホールAで、小編成の合唱に合わせたとはいえ弦4型のミニマムなオケでは、物理的にも演奏の真価が伝わりにくかったかもしれません。というよりも、このような内省的で心のこもったプログラムをホールAでやるべきではない。 本来モツレクは、冒頭から地獄に引きずり込まんばかりの残酷な和声が響くはずなのに、各声部が絡み合わず迫力(音量の問題ではなく)に欠けます。2006年のベルリン古楽は並ならぬ緊張感と真摯なピリオドアプローチが最初から客席を鷲掴みにしましたが、今回はどの音も角がとれて丸みを帯び、広い音場にふわふわ浮いているような印象。それでも作品が作品だけに感動的な部分はありましたが、全体的にはきれいにまとまってしまい物足りなさが残りました。 きっと録音で聴いたならば、親密で心のこもった温かいスタイルの秀演なのだと思います。ただ、残念ながら彼らのアプローチによるモツレクは、今回の様々な外的条件に合致しなかったようです。 合唱は、フランス・ラテン系の独特の声質が魅力的でした。特に男声の高音は味わい深い。歌手人では、Sopの谷村氏の声量とテクニックが日本人離れしており感心しました。ホールAの後方までよく通ったことと思いますが、11列目中央で聴く限りちょっと強すぎて異質な感じは否めませんでした。
by mamebito
| 2008-05-17 21:04
| LFJ
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