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2010年10月10日(日)14:00~ 浜離宮朝日ホール
坂本徹+オーケストラ・オン・ピリオド・トウキョウ Chor.東京クラシカルシンガーズ Sop.本宮廉子 Alt.北條加奈 Ten.坂口寿一 Bas.浦野智行 Fl.水谷定徳 ♪モーツァルト/奉献歌「来たれ、人々よ」 ♪モーツァルト/フルート協奏曲第1番 ♪ハイドン/ミサ曲第10番「テレジア・ミサ」 こんなに高水準のアマチュア・ピリオド楽団があったとは。2004年にバロック合唱の東京クラシカルシンガーズ(TCS)とともに結成されたオーケストラ・オン・ピリオド・トウキョウ(OPT)。本日の弦は4・4・3・2・1と小編成ながら、舞台上で揺れるガット弦のピッチを抑えこみつつ清冽なサウンドを響かせる。またバルブのないTpとバロックTimpが非常に安定していて耳を奪われる。 合唱も極めて優秀で息を呑む。ヴィブラートたっぷりのコブシ系歌唱が苦手な私にとって、端正で純度の高いバロック歌唱には救いを得るような心地がする。TCSはまさに後者、しかもクリアな発音と狂いのない音程に加えて広い表現幅…BCJと言われても疑いようがない程の完成度の高さだ。日本のアマチュア合唱が高水準であることは周知の事実だが、バロックでこれ程のアマチュア合唱団が活動しているとは嬉しい発見だった。 第10回記念のプログラムがまた魅力的。『テレジア・ミサ』は縦の精度が高く楽器も合唱も豊かに鳴って見事な演奏。GloriaやSanctusのキビキビとした躍動にはハイドンの機知が光る。他方AgnusDeiの全合奏など、浜離宮の豊富で明瞭な音響空間に芳醇清澄な響きが満ちてなんと心地よいことか。独唱も上品で極めて達者。今やBCJの大御所浦野氏の格調高いバス、ソプラノ本宮さんの柔らかく高純度の歌唱は特に魅力的だった。弦にVaが無い冒頭の奉献歌も同様に美しく、内面の垢がホロホロと解けていくような心地を覚えた。 次回は2011年4月3日に浜離宮でベートーヴェンとのこと。2011年春の花粉は例年の数倍飛散するとの長期予報が出たばかりだが(苦笑)、OPT&TCS&浜離宮であれば万全の対策をして聴きに行きたいと思う。
by mamebito
| 2010-10-17 23:01
| コンサートレビュー
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