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リチェルカール・コンソートのメンバー Vn/Va.ソフィー・ジェント、トゥオーモ・スニ Violone.ベノワ・ヴァンダン・ベムデン Theorbo/G.クザヴィエ・ディアス=ラトゥール Va-da-gamba/Baryton.フィリップ・ピエルロ ♪ファリーナ/三声のソナタ「ラ・ポラッカ」 ♪ヒューム/「聞け、聞け」「ポーランドのエア~ポーランドのヴィラネル」 ♪シュメルツァー/ポーランドのバグパイプ ♪マレ/ラ・ポロネーズ ♪J.S.バッハ/ポロネーズ、メヌエット、冗談(バディヌリー) ♪ハイドン/アダージョ、メヌエット、トリオ、ポロネーズ ♪パガニーニ/協奏的三重奏曲、アレグロ ♪スウェーデンの伝統音楽/ヨート・アンデシュのポルスカ~婚礼のポルスカ ♪スウェーデン(ヴェームランド地方)の伝統音楽/フルヴェン・ポルスカ ♪ラモン・アジャラ/ポルスカ「エル・メンス」(エグエス編) ハイセンスなセッションをみつをの超近接空間で聴く。これぞLFJならではの出会い、最高に楽しい夜会となりました。「アラ・ポラッカ(ポーランド風に)」ポロネーズを中心に17世紀~20世紀の音楽から舞踊ピースを抽出して、極上のピリオド・アンサンブルで聴かせるコンセプチュアルなプログラム。 まず作品が時代順に奏されるので、楽曲の発展の流れを分かりやすく体感できて面白い。シュメルツァーはモチーフそのものといった土俗臭が魅力的ながら、構造としては単旋律+通奏低音から脱さず。案の定バッハ(管組2番からの編曲抜粋)でいっきに造りが洗練されて音楽が豊かになる。けれどバッハもまだまだ真面目、ハイドンで機知が盛り込まれ、パガニーニでいよいよメロディ主導のロマンチシズムが開花する…作品ごとに編成が変わるだけでなく、キャラクターの描きわけが鮮やかで会場の空気感が千変する様も愉快。 クライマックスは民族音楽からフュージョンのセッションへ。前者は土俗色濃厚でエキサイティング。後者は洗練されたエスプリ漂う作品で、テンポ感や雰囲気がファリャの「はかない人生」間奏曲に似ているなあと思いながらすっかり浸りました。いずれもピリオド楽器の柔らかで手触りの良い音色のおかげで親密に伝わる。会場たいへんな盛り上がりで、拍手が手拍子に変わり何度も5人に喝采を送りました。 リチェルカール・コンソート、個人的にはバロック以前や宗教音楽のスペシャリスト集団で優秀な合唱と一体で認識していたのですが、器楽奏者だけ取り出してもめちゃくちゃ優秀なんですね。中でもやはりピエルロはすば抜けていた。ヒュームの無伴奏ソロやマレにおける、知的なコントロールと内に秘めたようなパッションに強く惹かれました。また、最後のポルスカではヴィオールがウッド・ベースのごとく乗り乗りで、柔らかなガットのピッツィカートがこれまたたまらない躍動を生み出していたのでした。低弦楽器って素晴らしい(笑)
by mamebito
| 2010-05-03 15:24
| LFJ
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