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2006年の相田みつを美術館、ほんわかあどけない細身の青年が奏でる鮮烈なハイドンとモーツァルトに度肝を抜かれたのがヌーブルジェでした。あれから3年、世界中で活躍目覚しく、人気実力を兼ね備えたピアニストとしてLFJに再登場してくれるのは嬉しいものがあります。ステージマナーも余裕が生まれて自分の世界を作っていました。
2009年5月4日(月)9:45~ ホールD7 Pf.ジャン=フレデリック・ヌーブルジェ ♪J.S.バッハ/幻想曲ハ短調、ソナタハ長調、 カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちにあたって」、 トッカータト長調、トッカータホ短調 ♪フォーレ/舟歌第1番(アンコール) 3年前は、明晰なタッチ・まばゆい技巧・燃えるよな気迫に圧倒された感がありました。今聴く彼のタッチは、明晰さは変わらぬままに華や色気がある。テンポ感の微妙な揺らぎが多彩な表情を生み、盲目的に叩かないので佇まいに余裕がある。総じて懐の深さを感じさせる点、やはり只者ではありません。 バッハのアプローチは案外ロマンティックなもので、聴き馴染んだグールドやレオンハルトやアンタイによる演奏とは異なるものでしたが、バロック音楽として違和感は全く感じません。かといってシフのように禁欲的でもなく…この色っぽくも様式感が際立つバッハ像は初めて耳にするイメージかもしれません。 素晴らしかったのは最後のトッカータBWV914。アンタイ盤で聴き込んだ好きな作品なのですが、第3楽章の躍動感と魔術的な半音階の精彩と言ったら見事なものでした。そして反響に応えたアンコールはなんとフォーレ。これが色合いに富み瑞々しくも時に妖しく魅惑的。ぜひフランスものをじっくり聴いてみたい。最近、気になるピアニストが多すぎて嬉しい悲鳴を上げそう。
by mamebito
| 2009-05-05 01:28
| LFJ
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