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2013年5月4日(土・祝)14:45~ ホールB5
プラジャーク弦楽四重奏団 Pf.マリー=カトリーヌ・ジロー Hp.平野花子 ♪アーン/ピアノ五重奏曲 ♪カプレ/ハープ五重奏曲「赤き死の仮面」 アーンのピアノ・クインテット、タローの録音で出会って以来、Liveで聴ける機会を心待ちにしていた。それを、フランスの名手ジローさん(タローとかジローとか・・・笑)と、質実なプラジャークQの演奏で聴けるなんて絶好の機会、のはずだった。 ところが、名手をしても割いた時間の不足がこうも明らかに聴こえてしまうとは・・・。プラジャークの皆さんは、さすがに所々歌いはするものの、基本的に楽譜にかじりついて音符の再現に集中。にもかかわらず、安全なテンポでダイナミクスも不十分、師匠マスネ譲りの色彩も、フォーレと並び称されるほの暗いソノリティも、ほとんど聴こえてこない。共感も伝わらない。合奏の瑕も散見。正直がっかり。 後半のカプレは、それなりのリハーサルを重ねた様子で安心して聴けた。朋友ドビュッシーのピアノ作品を鮮やかに管弦楽化する編曲の達人という印象が強かったのだけれど、初めて聴いたこの作品、デモーニッシュな表現主義的音楽でなかなか面白い。アーンよりも複雑なリズムや不協和音を含みながら、合奏は決まり、ハープ平野さんの緻密で丁寧な表現とカルテットがよく絡んだ。 LFJの公演を振り返ってみると、特に室内楽や器楽のプログラムでは、そのアーティストがもともと定評あるレパートリーをやる時は、間違いないクオリティや祭ならではの興が乗った素晴らしい演奏に出会うことが多い気がする。他方、普段レパートリーにしていない作品だったり、さらにそれを普段組んでいないアーティストどうしでやる場合は、興味は惹かれるけれど、慎重にチョイスすべきなのかもしれない。ということに今さら気が付いた。LFJは、通常の公演よりも仕込む時間がはるかに足りなそうだから。 以下、勝手な想像・・・ ジロさん:「これ、あんた達(プラジャークQ)のレパートリーじゃないんでしょ?こんな短いリハーサルで何かやろうったって無理無理。それより、日本のお嬢さんの方に時間割いてあげなさいよ。こっち(アーン)は、あたしがリードするから、まあ、何とか通るでしょ。」 平野さん:「すみません、じゃあ、お言葉に甘えて。こことあそこをもう1回・・・う~ん合わないわ、もう1度通しておきましょう・・・。」(リハ時間終了)
by mamebito
| 2013-05-12 18:19
| LFJ
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